第27回 全旅連青年部 全国大会
大会長 塚島 英太

 皆様、本日は九州・宮崎の地へようこそお越しいただきました。
はじめに、まもなく発生から一年となります「令和6年能登半島地震」により犠牲となられた方々に深く哀悼の意を表し、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。皆様の安全と一日も早い復興をお祈りするとともに、風化させることのないよう継続的な支援に努めてまいります。
 さて、この度、「日本のひなた宮崎から!宿泊・観光の未来を照らす“IMPOSSIBLE IS NOTHING”」をスローガンに掲げ、私の愛する九州・沖縄ブロックにて、第27回全旅連青年部全国大会IN宮崎を盛大に開催できますことを、大変嬉しく思っております。観光再始動となる本年の締め括りとして、本大会が、日本の宿泊観光業界の明るい未来を切り拓く次世代のリーダーたちの覚悟を育み、共に成長する貴重な機会となることを確信しております。
 本日は、北は北海道から南は沖縄まで、日本中から志を共にする仲間たちにご参集いただきました。日頃より「青年部は出来ない理由を言わない!」「返事はイエスがハイか喜んで!」と無理難題ばかり申し上げる私ではございますが、青年部事業の推進に際し、全国の青年部員の皆様から多大なるご寛容とご理解、ご協力をいただいておりますこと、心より御礼申し上げます。また、平素より全旅連および全旅連青年部を物心両面にわたってお支えいただいております協定商社の皆様をはじめ、協力企業・団体の皆様にも多数ご参集を賜りました。改めて青年部を代表し、日頃のご厚情に深く感謝を申し上げます。
 おかげさまをもちまして、全旅連青年部は本年で創立55周年を迎えました。私たちが今日ここに集い、宿泊観光産業の発展のために活動ができるのも、日本各地で受け継がれてきた歴史や文化、食、自然、芸能や伝統、モノ、そして人を、永きにわたり守り伝え、今日まで紡いできた先人たちの業界を愛する想いと弛まぬ努力研鑽の賜物です。ここに改めて、敬愛してやまない諸先輩方に深く感謝の意を表します。そして、私自身もその伝統をしっかりと受け継ぎ、未来へと力強く紡いで参る所存であります。

 「温故知新」〜今こそ示せ!青年部の矜持を!〜“IMPOSSIBLE IS NOTHING”
 誰かが為さねば成らぬ世界なら、率先して行動出来る青年部であれ!誰一人取り残さない青年部!この言葉を何度も繰り返し日本中に語り投げかけ、自分自身をも鼓舞激励してまいりました。私の任期も最終コーナーをまわり、ラストスパートの時期となりました。振り返れば、コロナ禍からの反転攻勢!観光再始動を掲げ、宿泊観光産業を日本の基幹産業に押し上げる!地域の旅館ホテルを核とした、真の地方創生!観光立国を実現すべし!これら理想の実現に向けて、親組合をはじめ、団体・組織の垣根を越えた連携を深めながら、青年部らしく我武者羅に活動を推進してまいりました。
 政策的活動では、「業界と行政の架け橋」となる宿泊業界の政策実現部隊として、親会政策委員会や全国旅館政治連盟と連携協働し、政策提言や陳情等の各種政策活動を活発に展開してまいりました。住宅宿泊事業法の一部改正に際しては、「Global ReformBnB」世界会議に参加し、世界の宿泊業界の動向や課題を共有。国内の宿泊法整備の将来を見据え、国際的な視点からの知見を得ることができました。今年2月には、東京ビッグサイトにて「宿観光旅博覧会(宿フェス)2024 Ryokan Festival in Tokyo」を開催しました。初日には、ユネスコ無形文化遺産「温泉文化」登録推進報告会・式典が開催され、第99代内閣総理大臣 菅義偉先生に第一号署名を頂きました。来場者は延べ3万人を超え、各ブースやステージでは観光宿泊産業の躍進を実感させる大盛況となりました。さらに、次世代の観光人材育成を目的に、日本学生観光連盟と共同でインターンシップ事業「若旦那・若女将密着体験プロジェクト」を実施。現役の大学生に対し、座学では学べない宿屋の業務体験や若旦那・若女将のリアルな声に触れる機会を提供しました。これにより、業界のイメージアップと次世代人材の育成確保に貢献できたものと自負しております。そのほか、安心・安全な旅を提供するため「エスカレーター安全利用啓発活動」を展開したほか、8月10日「宿の日」を記念して全国観光促進プロジェクトを実施するなど、国内旅行の更なる魅力発信にも力を注いでまいりました。
 実施した事業全てをご紹介することは叶いませんが、どの事業も青年部員一人ひとりがリーダーシップを発揮して取り組んだ成果であり、これらの活動を通して、業界の直面する課題解決は元より、宿屋の地位の向上、宿泊観光産業の更なる発展に力強く寄与したと確信をしております。
 最後になりますが、私たちが愛する宿泊観光産業は、日本経済を支える重要な基幹産業であり、地域社会にとっても不可欠な存在であります。観光再始動において、インバウンド需要の回復や地域観光の再生は、日本経済活性化に向けた重要な柱となります。その柱をしっかりと支えるのは我々全旅連・全旅連青年部です。そんな我々青年部は責任世代として常に当事者意識・危機意識・目的意識を高く持ち、率先して行動し、業界の明るい未来を私たちの手で創り上げていこうではありませんか!!
 本大会を一つの出発点とし、ご参会の皆様の心がひとつになり、宿泊観光産業がまた一つ、更なる高みに昇華すること、そして皆々様が益々ご繁栄いただけますことを心よりお祈り申し上げ、大会会長としての挨拶とさせていただきます。

第27回 全旅連青年部 全国大会
実行委員長 河本 孟徳

 まずは、この度の『第27回 全旅連青年部 全国大会 in 宮崎』を開催するにあたり、多くの皆様に多大なるご協力とご協賛をいただきましたことに心より感謝申し上げます。また、鈴木体制で構想が始まり、星体制で念願の第1回開催にこぎつけた宿と旅と観光の博覧会『宿フェス』においては、本年開催いたしました第2回、来年2月に開催予定の第3回と、同じく多くの皆様の多大なるご協力とご協賛をいただいておりますことについても重ねて感謝申し上げます。
 2023年4月に始動した塚島体制は観光再始動という、我々宿泊業界にとって非常に重要なテーマを抱えスタートし、宿泊業界の発展のために様々な事業を展開してまいりました。お力添えを頂いております協定商社や協賛企業の皆様にとっても、47都道府県の青年部員やOBの皆様にとっても、ご負担に感じられている事もあるかと存じます。
 また、宿泊税の導入検討やインバウンド対策、オーバーツーリズム、団体予約のキャンセル料や人手不足など、宿泊業界が目を向けなければならない問題が山積する中、各地域ではより良い観光宿泊産業の在り方を目指し、力を注ぎ続けていただいております。
 多くのエネルギーを必要とするタイミングですが、現代において我々宿泊・観光産業は、観光を日本の基幹産業に押し上げるべく、今まで以上にプライドと強い責任感、使命感を持って日本経済を牽引していく立場にあり、全旅連青年部全員が業界を良くしたいと強く願い、本気で取り組み模索しながら挑戦し続けております。
 是非この全国大会では、ご自身の地域以外の皆様とも、情報共有・交流を深めていただき、一つでも多くの学びに繋がればと願っております。普段なかなか会えない仲間と再会し、全国大会を楽しみながら有意義なひと時をお過ごしいただければと存じます。
 最後になりますが、全国各地よりご参集いただきました青年部の皆様、OBの皆様、協定商社様・推奨業者様をはじめとするご出展企業・ご協賛企業の皆様、“日本のひなた 宮崎”へようこそお越しくださいました。実行委員会一同、心より感謝申し上げます。
 豊かな太陽の恵みを受ける宮崎県は、「日本のひなた宮崎」をコンセプトに掲げており、この地での開催は私たちに一層の活力を与えてくれるだけでなく、“宿泊・観光の未来を照らす”と信じております。受入地である宮崎県のメンバーと共に、全力のおもてなしもご用意させていただきました。是非、最後までお楽しみください。

日本のひなた宮崎から!宿泊・観光の未来を照らす!
~ Impossible is Nothing ~

第27回 全旅連青年部 全国大会
九州・沖縄ブロック長 新福 竜太

皆様、本日はようこそ“日本のひなた”宮崎県へ!!
 私、全旅連青年部第22代九州・沖縄ブロック長を拝命しております新福竜太と申します。
 この度は、第27回全旅連青年部全国大会が宮崎県にて初開催する運びとなりましたこと、心から御礼申し上げます。

 本日お集まりいただきました、全国の衆議院議員の先生方をはじめ、宮崎県知事様、宮崎市長様、宮崎を代表する関係各所の皆様など多数のご来賓の皆様、井上全旅連会長をはじめとする全国親会の皆様、副部長・ブロック長をはじめとする青年部本部出向者の皆様、そして全国各地よりお集まりいただきました、都道府県部長をはじめとする青年部員の皆様、そして全国協定商社会・九州沖縄ブロック推奨業者会の皆様等々、本当に多数の皆様にご参集いただきましたこと、まずは九州・沖縄ブロックを代表しまして厚く御礼を申し上げます。

 さて、本大会は「日本のひなた宮崎から!宿泊・観光の未来を照らす!“IMPOSSIBLE IS NOTHING”」という大会スローガンのもと、塚島青年部長の想いを全国の皆様へ伝えるべく、そして全国青年部員の皆様との新たな絆や学びの場となる事を願い、更に観光再始動に向けて走り抜けてきた宿泊・観光業界の本年の締めくくりとして、受入県部長である細元宮崎県部長中心に、全国大会実行委員会と宮崎県青年部員が、共に想いを共有しながら準備を進めて参りました。本日のまた新たな出会いが、これからの未来に繋がり・未来を切り開き、そしてその未来を紡いでいく、本大会がそんなきっかけにならん事を心より願う次第でございます。 
 思い起こせば約4年前、当時は終わりが見えず長く苦しい状況が続き、壊滅的な状況に陥った我々ホテル旅館を含む宿泊・観光業界ではありましたが、持ち前の行動力と前向きな姿勢を武器にし、課題解決や業界の地位向上に向け、諦めず様々な活動を行い、また政界並びに行政の皆様からの様々なご支援の賜物により、我々は生き残りを賭けた戦いに勝利したと確信しています。 
 私が今期掲げたテーマは「感謝のその先に~beyond gratitude~」という言葉です。苦しく厳しい時代を経て、元々身近だった「感謝」という言葉がより色濃くなりました。感謝は連鎖するものだと感じており、相手に伝える感謝、自分へ伝えられる感謝、双方があるからこそ、そこから波及しさらに感謝が広がっていきます。そしてそれらの積み重ねにより人生の幸福度は変わると思います。現在、深刻化する人口減少に伴い、労働力不足が加速しIT・AI・DX化が推進され、利便性や生産性が向上してはいますが、人と人との本質的な関係性や温かみなど、人生において本当に大事な何かが段々薄れているように感じております。
 我々が携わる宿泊業という形態は、この感謝を伝える・感謝をされるという、人と人との関係性を紡いでいく大事な部分が、恐らく一生涯無くならない数少ない業種だと思います。だからこそ私自身もやりがいを感じますし、日本の誇り高き文化として守り続けていかなければならない産業なのではないでしょうか。

 全旅連・井上会長が掲げる「宿泊産業を日本の基幹産業に押し上げ、宿を核とした地方創生の実現」、そして全旅連青年部・塚島部長が掲げる「温故知新~今こそ示せ青年部の教示を~IMPOSSIBLE IS NOTHING」、そして私が掲げる「感謝のその先に~beyond gratitude~」、全ての想いを胸に、業界の抱える課題や問題の解決、業界の地位向上、そして観光再始動に向け、“日本のひなた宮崎”から宿泊・観光業界を照らし、そして九州・沖縄から私の愛する宿泊・観光業界を精一杯支えて参りたいと思っております。
 最後になりますが、今年7月、私そして九州・沖縄ブロックを支えてくれた福岡県部長の小役丸敏幸さんが事故でお亡くなりになりました。彼は常に明るく前向きで、笑顔を絶やさず、何事にも関心を持ち、自社事業はもちろん県事業、更にはブロック事業にも積極的に取組み、どこかで会えば“いつもありがとうございます”と呼び掛けてくれる、そんな素晴らしい人物でありました。また、本大会の為にも全国へ足を運び、PR活動や仲間達との交流を図ったりと、全国大会を本当に楽しみにしておりました。私個人として、共に歩み支え続けてくれた彼に何も恩返しが出来なかったことが非常に悔やまれます。今回、少しでも皆様に彼の事を知っていただきたい、楽しみにしていたこの場所で彼に少しでも感謝を伝えたい。そんな想いで小役丸県部長が紡いできたものをご準備させていただきました。小役丸県部長の想いを乗せて、全国大会の成功、そして残された本年度を、親愛なる小役丸県部長と共に九州・沖縄ブロックとして業界発展の為走り抜けて参りたいと思います。
 結びに、本日第27回全旅連青年部全国大会in宮崎へお集まりいただきました全ての皆様へ、心よりの感謝を申し上げると共に、皆様の今後益々のご健勝・ご多幸を心よりご祈念申し上げ、本日御礼のご挨拶とさせていただきます。

第27回 全旅連青年部 全国大会
受入県部長 細元 啓一郎

 本日は「第27回 全旅連青年部全国大会in宮崎」の開催にあたり、年末の大変ご多忙な時期に全国からご参集頂きました全ての皆様に、宮崎県を代表し心より御礼と歓迎を申し上げます。

 はじめに、長年に渡り宿泊・観光業界の発展にご尽力されているご来賓の皆様、そして新しい時代を切り拓こうとされている全国の青年部員の皆様に心より感謝を申し上げます。そして、いつも多くのご協力を頂きます協定・推奨業者の皆様、今大会の成功に向けてご尽力頂きました多くの関係者そして宮崎県部員の皆様にも重ねて御礼申し上げます。
 2024年 元旦には能登半島地震、記録的猛暑、8月には私の宿もございます日南市で最大深度6度弱を観測しました日向灘地震、初めての南海トラフ地震臨時情報の発表、台風10号、9月には再び能登半島豪雨と全国的に多くの自然災害に見舞われました。多くの尊い命や財産を奪われ、そして我々宿泊・観光業においてもその影響は甚大でありました。被災された多くの皆様に対し、心よりお見舞い申し上げます。

 今大会のスローガンは「日本のひなた宮崎から!宿泊・観光の未来を照らす〜IMPOSSIBLE IS  NOTHING〜」です。そして、こうした困難な状況にあってこそ塚島全国部長が掲げます「温故知新」という言葉に思いを馳せます。すなわち、過去から学び、多くの知識を得て未来に活かすこと。我々は全国の仲間たちと協力し励まし合い、地域の再建に向けて尽力し、未来を照らしていくことが大切な使命でもあると強く感じております。
 本大会では、多くの情報交換そして新たな仲間を創造して頂き、持続可能な宿泊・観光産業実現に向けての素晴らしい機会になりますことを心から願っております。

 南国情緒溢れる宮崎県で、自然の恵みをたっぷりご堪能頂き、“日本のひなた宮崎のおもてなし”をどうぞお楽しみください。
 結びに、7月にご逝去されました福岡県 小役丸部長に哀悼の意を表し、皆様の益々のご健勝とご活躍をご祈念いたしまして、御礼のご挨拶といたします。

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